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名古屋留(俗称?)の仕口

 ほんの1か月前まで、30度超える日々の中で、猛暑に耐えながら実習等を行っていましたが、数日前から急に涼しくなりました。昼間は、晴れていれば、とても快適な日々ですが、木匠塾周辺では、朝夕は寒いくらいの季節になってきました。
 ところで、昨日、今日の実習では、木造在来工法の造作仕口の中で、鬢太留及びその形は同じながら、加工の方法が異なり、少し簡略な方法である名古屋留め(俗称?)の墨付けと刻みを行いました。鬢太留めは、和室の天井周りの隅部で、二つの部材をつなぐときに用いられます。長押(なげし)や廻り縁(まわりこ)に、多く使用されています。参考までに、実習で加工した私の拙い刻みを、写真でお見せいたします。
  
名古屋留(俗称?)の仕口_b0178322_17291399.jpg

    鬢太留め
 
  この仕口を刻むには、ノコギリとノミで加工いたします。しかし、簡略な名古屋留め(俗称?)は、基本的には、ノコギリのみで、加工(上手な人は)できますので、鬢太留めより早く、かつ手間がかからないとのことです。現在では、新築の和風住宅でも、多用されているとのことです。素人には、ノコギリの使い方、更に見えない部分での技が一杯に隠れているようです。
  その切り口は、次のとおりです。 男木(上側)、女木(下側)で、右側には、ノコギリで切った切れ端です。
名古屋留(俗称?)の仕口_b0178322_17381537.jpg

  下の写真が、部材を接合した完成形です。
名古屋留(俗称?)の仕口_b0178322_17384857.jpg

 実際に、加工に入ると、ノコギリをナナメ45度にして部材を引いたり、墨を引いた線より余分に切らないよう、また余分に切っても接合には関係ないところで、遊びを設けるなど、貴重な仕口を学びました。まだまだ時間外に練習しないと、他の塾生には、ついていけないオジンの実習体験でした。
 本日の担当は、シャモでした。にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログへ
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by mokushojuku | 2010-09-30 18:00
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