もっと「かね」を

「まずかねを出しなさい」「ちゃんとかねを取りなさい」。
実技担当の寺洞先生からことあるごとに指摘される。「お金」のことではない。建築では直角のことを矩(かね)ということを初めて知った。大工さんの隠語かと思って広辞苑で調べてみたら「直線、直角、規準となるもの」とあった。立派な標準語。こちらが無知なだけでした。ちなみに同項に“かねじゃく”ともあった。そうか。「かねじゃく」は金属製の定規という意味ではなくて、規準となる線、点をとるための定規ということか。でも曲尺とも言う。う~ん、奥が深い。

 今、実習で取り組んでいるのは一枚の板から何かを作ろうという課題。CADの製図段階では緻密を極め、我ながら大満足だったのだが、いざ実践で刻み、削るとなると、見るとやるとは大違い。
 過ぎたるは及ばざるがごとし。
 覆水盆に返らず。
 一寸先は闇。
 注意一秒怪我一生。
 大は小をかねる。
 我田引水。
 画竜点睛。
 シンプルイズベスト。
 となりの芝生・・・

 さまざまな思いが交錯し、かくしてゴールデンウィークを挟んで足掛け2ヶ月かかって、ガタガタでギシギシの本棚の完成です。

「まぁ、我々は木工をやるのではなく大工なのだから少々のすき間は・・・」とひとりごちていたら、先生は「大工は毎日が修行」と一言。次に続く言葉は「手を抜くな」なのか「修行が足らん」なのか「次は頑張れ」なのか???

記念すべき実習第1作。
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中学生時代の技術・家庭の評価は散々だった。それに比べればいくらかましだが、“かね”も出ていないのでとても商品として“金”は取れそうにありません。次はちゃんとかねをとるぞ。(byのぼちゃん)


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by mokushojuku | 2011-05-10 12:51 | 木匠塾
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